横から見ると顎がない?アデノイド顔貌の治療方法を解説

丸みを帯びた顔貌になって「横から見ると顎がない」状態なのがアデノイド顔貌です。

この記事ではアデノイド顔貌の症状や治療方法を紹介します。

アデノイド顔貌は成人になると自分で治療することが難しくなるため、歯列矯正などの方法を取ることがおすすめです。

歯列矯正で美しいフェイスラインを手に入れてください!

<この記事で分かること>
・横から見ると顎ない理由とは?
・アデノイド顔貌とはどういう症状?
・アデノイド顔貌のリスクとは?
・アデノイド顔貌の治療方法とは?

 

アデノイド顔貌とは?

横から見ると顎がない

アデノイド顔貌(がんぼう)とは、鼻の奥、喉の上に位置するアデノイドと呼ばれる咽頭扁桃が大きくなっている方に見える顔つきの特徴です。

アデノイド顔貌には、以下のような特徴が挙げられます。

  • 口元が前に出ている
  • 二重顎になりやすい
  • 顎と首の境目がわかりにくい
  • 丸みを帯びている

アデノイド顔貌になると顎の成長が阻害されてしまうため、「横から見ると顎がない」といった状態になります。

アデノイド顔貌の原因はアデノイド(咽頭扁桃)が肥大化することによるもので、虫歯や歯周病リスクなど健康上のリスクも高くなってしまいます。

口元が前に出ている

アデノイド顔貌の状態だと口元が前に出てしまいます。

美しい横顔だといわれるのが「Eライン」と呼ばれるフェイスラインです。

Eラインは鼻先と口元と顎が一直線に並んでいます。

しかしアデノイド顔貌で口元が前に出てしまうと、フェイスラインが崩れてしまうので対策が必要です。

二重顎になりやすい

アデノイド顔貌は二重顎になってしまうという特徴があります。

二重顎は肥満が主な原因ですが、顔の筋力が低下してしまうことも原因になります。

普段から表情筋をよく使うことで二重顎の予防に繋がる場合がありますので、意識してみましょう。

顎と首の境目がわかりにくい

顎と首の境目がわかりにくいのもアデノイド顔貌の特徴です。

アデノイド顔貌で口呼吸になると下顎の筋肉が働きづらくなり、結果的に顎と首の境目がわかりにくい状態になってしまいます。

口呼吸の習慣がつくと顎の筋肉を使いづらくなるため、顔全体の特徴として表れてしまうのです。

丸みを帯びている

アデノイド顔貌は下顎が後退するため、全体的に顔が丸みを帯びていく特徴があります。

口ゴボとアデノイド顔貌の違い

アデノイド顔貌に似た症状に「口ゴボ(くちごぼ)」があります。

口ゴボは口元が前に突き出している状態で、フェイスラインが崩れてしまう原因です。

一方、アデノイド顔貌は顎が引っ込んでいます。

口ゴボとアデノイド顔貌の違いは、口ゴボは口元が前に出ている状態ですがアデノイド顔貌は顎が引っ込んでいる状態であるということです。

「美しいフェイスライン」とされるEラインはフェイスラインが一直線の状態であるため、口ゴボもアデノイド顔貌もEラインが崩れてしまう原因となります。

アデノイド顔貌のリスク

横から見ると顎がない

アデノイド顔貌は見た目の問題だけではなく、体調面で様々なリスクがあります。

アデノイド顔貌の健康上におけるリスクについて、以下の点に注意しましょう。

  • 歯並びが悪くなる
  • 鼻で息ができなくなる
  • 口呼吸が多くなる
  • いびきをする
  • 虫歯や歯周病リスクが高くなる
  • 中耳炎の原因になる

歯並びが悪くなる

アデノイド顔貌になると顎の成長が阻害され、歯並びが悪くなってしまいます。

歯並びが悪くなると口内環境が悪化し、虫歯や歯周病リスクの原因となってしまうので注意が必要です。

鼻で息ができなくなる

アデノイド顔貌になると鼻で息をしづらくなります。

鼻で息ができなくなると口呼吸になりがちです。

口呼吸はアデノイド顔貌の悪化など健康上において更なるリスクを引き起こす恐れがあるため注意しましょう。

口呼吸が多くなる

口呼吸が多くなると口の中が乾いてしまい、さまざまな健康リスクを引き起こす場合がありますので要注意です。

口呼吸によって唾液が乾燥してしますと、唾液に含まれる「リゾチーム」と呼ばれる酵素の働きが悪くなり。口の中が殺菌できなくなります。

口の中にある細菌が繁殖してしまうと口臭の原因にも繋がってしまいますので気をつけましょう。

いびきをする

アデノイド顔貌になると鼻から呼吸する気道が狭くなってしまい、寝ている最中のいびきを引き起こす原因になってしまいます。

また、睡眠時無呼吸症候群のリスクにも注意しなければなりません。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まったり呼吸が浅くなったりしてしまい、体が低酸素状態となってしまう症状です。

虫歯や歯周病リスクが高くなる

アデノイド顔貌は虫歯・歯周病のリスクも高くなります。

細菌が繁殖しやすい環境であるうえに、抗菌作用であるリゾチームの働きも鈍くなってしまうため、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうのです。

中耳炎の原因になる

アデノイドには中耳につながる管が開いているため、アデノイド顔貌は中耳炎のリスクもあります。

また、鼻の通りが悪いことから副鼻腔炎にも注意が必要です。

アデノイド顔貌の治療方法

横から見ると顎がない

アデノイド顔貌を自力で治療する方法はあるのでしょうか。

アデノイド顔貌を放置していると先に挙げた健康リスクの恐れがあるため、医療機関に相談して早めに治療することがおすすめです。

アデノイド顔貌を治療するための方法を確認しましょう。

アデノイド顔貌は自力で治せる?

アデノイド顔貌は身体の骨格、あるいは身体に染み付いた癖や習慣が引き起こすものであるため自力で治すことは難しいです。

ただし、子供のころであれば癖や習慣を治せる時期であるため、自力で治せる可能性は比較的高くなっています。

子供のころにアデノイド顔貌の対策を取ることは重要です。

適切な治療方法を確認するために、歯科クリニックで相談してください。

歯科医で歯列矯正の治療をする

アデノイド顔貌の治療に効果的な方法が、歯列矯正の治療をすることです。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの手段を用いて歯列矯正をすることで歯並びが整うと、アデノイド顔貌の改善に期待できます。

ただし、歯列矯正では骨格に関する部分は矯正できないため、骨格を矯正する外科手術が必要になるかもしれません。

外科矯正

アデノイド顔貌は顎の骨格が原因であるため、外科矯正で顎を矯正することによって解消に繋がる場合があります。

外科処置でアデノイド顔貌を矯正し、口呼吸を改善することが可能です。

また、外科手術と歯並びの矯正を組み合わせることで歯並びと顎の筋肉を効率的に治療できます。

美容整形手術

美容整形手術によって顎のバランスを良くすることでアデノイド顔貌を改善できる場合があります。

整形手術では下顎にシリコンプロテーゼを入れることで顎を突出させてアデノイド顔貌の改善を実施します。

子供のうちからできるアデノイド顔貌の対策

横から見ると顎がない

アデノイド顔貌の治療は、子供と大人の場合でアプローチが異なります。

子供の場合は顎が成長段階であるため、早期治療で改善に期待できるでしょう。

また、以下に紹介する方法によって自力でアデノイド顔貌の改善が期待できます。

  • あいうべ体操
  • 鼻づまりの原因を除去
  • MFT(口腔筋機能療法)

あいうべ体操

「あいうべ体操」は口呼吸を鼻呼吸へ改善していくための体操です。

あいうべ体操を実施することで舌や顎を動かす力が発達していくため、アデノイド顔貌による口呼吸を改善できます。

小さな子供の場合に効果的な体操ですが、成人の方にも大きな効果があります。

あいうべ対策の実施方法は以下の通り、1日あたり20~30セットを目途に実施してください。

想像以上に舌や顎の筋肉を使い、思いのほか疲れるため、効果を実感できるでしょう。

【あいうべ体操の方法】
1.「あー」と口を大きく開く
2.「いー」と口を大きく横に広げる
3.「うー」と口を大きく前に突き出す
4.「べー」と舌を前方向に突き出す。
5.1~4を20~30セット繰り返す

鼻づまりの原因を除去

アデノイド顔貌は鼻づまりが原因の場合もあります。

鼻づまりが解消されないと口呼吸も改善されないため、アデノイド顔貌を治療するためには鼻づまりの原因を除去することも必要です。

鼻づまりを解消するためには市販の医薬品を使用するほか、耳鼻咽喉科での受診が必要です。

MFT(口腔筋機能療法)

MFT(口腔筋機能療法)は歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善するためのトレーニング方法です。

英語では「Oral Myofunctional Therapy」と呼ばれます。

MFTでは舌の正しい位置を覚え、口腔周囲の筋肉を使う方法を覚えることが第一歩です。

MFTによって顎の発達を促すほか、歯並びや噛み合わせを正しい位置に導きます。

舌や顎の使い方について正しい方法を知らないと、悪い習慣が身に着いたまま顎が成長してしまうでしょう。

MFTのトレーニングでは正しい習慣を身に着けることを目指します。

MFTは子供だけでなく、成人にもある程度の効果があるとされているトレーニング方法です。

歯列矯正の種類

横から見ると顎がない

成人すると顎の成長が止まっているため、アデノイド顔貌の治療は簡単ではありません。

成人の方がアデノイド顔貌を治療するためには歯列矯正によって歯並びを正しくすることがおすすめです。

  • 表側矯正
  • 裏側矯正
  • マウスピース矯正
  • インプラント矯正

表側矯正

表側矯正は歯の表側に矯正装置を取り付ける歯列矯正の方法です。

表側矯正は古くから使われている方法で、最もオーソドックスな歯列矯正といえるでしょう。

表側矯正のメリットは料金が安く、多くの歯並びに対応していることです。

一方、他人から見えるところに装置が見えてしまうため、審美的な観点から気になる人がいるかもしれません。

関連情報:表側矯正|表参道AK歯科・矯正歯科

部分:上顎or下顎 ¥440,000 上下顎 +¥165,000
全体:上顎or下顎 ¥880,000 上下顎 +¥220,000

裏側矯正

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を取り付ける歯列矯正の方法です。

歯の裏側に装置をつけるため、他人から装置が見えないというメリットがあります。

表側矯正に比べると料金はやや高めです。

関連情報:裏側矯正|表参道AK歯科・矯正歯科

部分:上顎or下顎 ¥495,000 上下顎 +¥165,000
全体:上顎or下顎 ¥1,100,000 上下顎 +¥330,000

マウスピース矯正

マウスピース矯正(インビザライン)は透明に近いマウスピース型の矯正装置を装着する方法です。

矯正装置が目立たず取り外しが可能なので、衛生面でも安全に治療を進められます。

関連情報:マウスピース矯正|表参道AK歯科・矯正歯科

上顎or下顎3-3(計6本)
マウスピース最大7枚
¥275,000 上下顎3-3(計12本) +¥55,000
上顎or下顎3-3(計6本)
マウスピース最大14枚
¥495,000 上下顎3-3(計12本) +¥110,000
上顎or下顎5-5(計10本)
マウスピース最大26枚
¥660,000 上下顎5-5(計20本) +¥165,000
上顎or下顎7-7(計14本)
マウスピース最大99枚
¥880,000 上下顎7-7(計28本) +¥220,000

インプラント矯正

インプラント矯正は歯科用のアンカースクリューを埋め込んで固定する方法です。

これまでにできなかった複雑な歯の矯正も可能で、治療期間の短縮や外科的症例への対応もできます。

関連情報:インプラント矯正|表参道AK歯科・矯正歯科

歯列矯正で美しいフェイスラインを手に入れよう!

横から見ると顎がない

アデノイド顔貌はフェイスラインを崩してしまうだけでなく、口呼吸による口内環境の悪化など、健康上で多くのリスクを引き起こしてしまう症状です。

アデノイド顔貌はアデノイドと呼ばれる咽頭扁桃の肥大が原因となります。

アデノイド顔貌を治療するためには、歯列矯正や外科手術など医療機関に相談することがおすすめです。

特に、成人の場合は自力でアデノイド顔貌を治療することは困難であるため、早めに歯科クリニックへ相談してください。

当クリニックではアデノイド顔貌を治療できる歯列矯正を実施しています。

無料カウンセリングを実施しているため、アデノイド顔貌のお悩みだけでなく治療に関する悩みの相談も可能です。

歯並びシミュレーションをすることで、自分の歯並びを把握して治療内容が分かるようになります。

正しい歯並びを手に入れて美しいフェイスラインを目指しましょう。

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