笑顔の悩みは解消できる|ガミースマイルの原因と原因別の対処法・治療法

笑ったとき、他の人に比べて歯茎が見えすぎている気がしたことはありませんか。

  • ・笑ったときに見える歯茎が気になる
  • ・歯茎が気になって思い切り笑うことができない

 

そんなお悩みがある方に向けて、原因や対処法などを分かりやすくお伝えします。

ガミースマイルとは?

ガミースマイル 原因

ガミースマイルとは歯科用語で、笑ったときに歯茎が目立ってしまう状態をいいます。

笑ったときに歯茎が「3ミリ以上」見えていたら、それはガミースマイルです。

歯茎が見えすぎることが気になり、笑うときに手で口元を隠す人もいます。

また思い切り笑うことをためらってしまう人も少なくありません。

一言で「ガミースマイル」と言っても、その原因にはいくつかの種類があり、対処法や治療法も変わってきます。

それぞれの原因と対処法・治療法について見ていきましょう。

ガミースマイルになる5つの原因

ガミースマイル 原因

ガミースマイルになる原因には、上唇や口の周りの筋肉による影響・歯茎や歯の大きさ・歯並びなどが複合的に関係していることが多いです。

ただしガミースマイルになっている原因には個人差があります。

そこで人それぞれの原因を特定することが大切です。

ガミースマイルになる主な5つの原因について解説します。

  1. 親や祖父母からの遺伝的要素
  2. 上顎骨の発達が過剰(骨格異常)
  3. 上唇を上げる力が強い
  4. 歯の長さが短い、歯の生えている位置が低い
  5. 過蓋咬合(ディープバイト)

親や祖父母からの遺伝的要素

親や祖父母といった血縁関係者にガミースマイルの人がいる場合、その遺伝的要素を受けてガミースマイルになっていることも考えられます。

ただし必ず遺伝するというわけではありません。

上顎骨の発達が過剰(骨格異常)

ガミースマイルでもっとも多い原因が、「上顎骨の過成長」です。

上顎骨とは、その字のとおり上顎にある骨を意味します。

この骨が著しく縦に長く成長してしまっていたり、著しく前へ突出してしまっていたりする場合、ガミースマイルになってしまうでしょう。

なぜかというと、上唇の中に収まらない歯茎と歯が自然に前に突出して、歯茎のアーチが上唇をめくり、歯茎が露出することになるからです。

上唇を上げる力が強い

上唇をこめかみの方向へと引き上げる上唇挙筋が強いのもガミースマイルの原因です。

骨格や歯に特に問題がなくても、笑ったときに上唇を余計に引き上げてしまって歯茎が露出してしまいます。

口角のあがった素敵な笑顔を作るために重要な役割を担っている筋肉ですが、発達しすぎると裏目にでてガミースマイルを引き起こしてしまうのです。

この「上唇挙筋」の過剰な発達は、生活習慣などの後天的要因以外に、遺伝などによる先天的要因で起こる可能性も考えられています。

歯の長さが短い、歯が生えている位置が低い

歯の長さが短かったり、歯が低い位置から生えていたり、または歯茎そのものが過剰に発達してしまったりすることからガミースマイルになるケースもあります。

歯が短いと相対的に歯茎の面積が大きくなるため、ガミースマイルに見えるのです。

また、歯が低い位置から生えている場合も相対的に歯茎の面積が増え、歯茎が露出しやすくなります。

さらに歯茎が過剰発達しているケースでは歯冠部分に歯茎が覆いかぶさるため、ちょっと口角を上げただけでも歯茎が見えてしますでしょう。

歯冠の一部がアゴの骨の中に埋まったままの「埋伏歯」と呼ばれる歯がある場合も、歯冠そのものが小さく歯茎の量が多く見えるのでガミースマイルと判断されやすいです。

過蓋咬合(ディープバイト)

原因は遺伝や強い歯ぎしりなどさまざまですが、上の前歯が下の前歯に覆い被さって嚙み合わせが深くなっている状態のことを専門用語で過蓋咬合(ディープバイト)といい、笑ったときに歯茎が見えてガミースマイルになりやすい傾向があります。

また「歯性の上顎突出」、いわゆる出っ歯も前歯がまっすぐ下へと生えずに斜め前方へと生えていて、笑ったときに前歯に沿って上唇が持ち上がりやすくなることから、ガミースマイルになってしまうでしょう。

ガミースマイルを放っておいた場合の4つのリスク

ガミースマイル 原因

ガミースマイルを放っておいた場合、以下のようなリスクがあげられます。

  • 外見のコンプレックスが大きくなってしまう
  • むし歯や歯周病の原因となる可能性がある
  • 口臭の原因になる
  • 欧米などの海外で驚かれる可能性がある

それぞれについて解説していきます。

外見のコンプレックスが大きくなってしまう

ガミースマイルは捉え方によってはチャームポイントになることも考えられます。

しかし鏡や写真で確認して、歯茎が目立っていることが外見的なコンプレックスとなる人も多いでしょう。

思い切り笑えなかったり、笑うときに口元を隠したくなったりする人もいます。

ガミースマイルが原因でトラウマを抱えてしまったり、その人の性格や振る舞いに影響を与え人間関係や社会生活に悪影響を及ぼしたりすることも少なくありません。

そのため可能なら治療を検討しましょう。

むし歯や歯周病の原因となる可能性がある

ガミースマイルは、むし歯や歯周病になるリスクも高くなります。

たとえば、上顎が前に出ていることでガミースマイルになっている場合、嚙み合わせや歯並びにも問題があるのが一般的です。

食べかすなどの汚れがたまりやすくなってしまうことが、むし歯や歯周病の引き金になると考えらえます。

噛み合わせや歯並びの悪い部分は歯ブラシが届きにくい傾向にあるため、念入りなケアが必要です。

口臭の原因になる

ガミースマイルの場合、「歯茎が露出している」「口の開閉がしにくいため口呼吸になりやすい」「出っ歯を併発していると口を閉じにくい」といった理由から口の中が乾燥しやすい傾向にあります。

口の中が乾燥しているとニオイの元になる細菌や食べかすが唾液によって流されないため、口臭につながるでしょう。

また先述のとおり歯周病のリスクが高まることも影響します。

口臭の原因の一つでもある歯周病菌が口の中の乾燥によって活発化してしまい、ニオイがきつくなることがあるからです。

欧米などの海外で驚かれる可能性がある

ガミースマイルは、欧米などの海外で驚かれる可能性があるのもリスクです。

欧米では幼少期から歯の矯正を行う人が多い傾向にあります。

日本に比べると、欧米は歯並びに対する意識が高いからです。

歯並びが悪いと就職や結婚にも影響を及ぼすともいわれます。

欧米人は骨格の違いから、ガミースマイルが生じる割合がとても少ないのが特徴です。

笑ったときに歯茎が目立って見えた場合、驚かれてしまうことがあるでしょう。

ガミースマイルの対処法

ガミースマイル 原因

ガミースマイルは自分で治すことはできないといわれています。

根本的に解決するためには歯列矯正や外科処置などの専門的な治療が必要です。

しかし、ガミースマイルの中でも「上唇を引き上げる筋肉が強い」ことが原因でガミースマイルになっている場合は、セルフ対策で改善が期待できる可能性があります。

ガミースマイルのセルフケアトレーニング

ガミースマイルを改善するならセルフケアトレーニングを行いましょう。

トレーニングとは「笑い方を意識して変えること」です。

具体的なやり方として、上唇を上げすぎないように笑う練習を繰り返しましょう。

小鼻や上唇挙筋を鍛えられ、思い通りの笑顔を作ることができるようになります。

ガミースマイルの治療法

ガミースマイル 原因

ガミースマイルは合わない治療法をしても改善されません。

そのため、原因となっている部位によって治療法も変わってきます。

それぞれのガミースマイルを引き起こしている原因を特定し、適切なアプローチを行うことが重要です。

ここでは、原因別の治療法について解説します。

  • 骨格異常が原因:上顎骨切り術
  • 歯性の上顎前突が原因:歯列矯正
  • 上唇の筋肉の過剰発達が原因:上唇粘膜切除術、ボトックス注射
  • 歯茎の過剰発達が原因:歯冠長延長術

骨格異常が原因

上顎が極度に長く成長してしまっていたり、上顎が極度に前方に突出してしまったりしているなどといった異常が骨格にある場合、上顎骨切り術という外科手術が必要になることが多いです。

出っ張っている上顎の骨を切ることで正常な位置やサイズに整えることができるので、骨格の不調和が改善され、ガミースマイルだけでなく横から見た顔のシルエットも綺麗にできます。

骨を切っているので再発することがなく安心な方法です。

しかし一般的な歯科医院で対応できることはほとんどないため、「口腔外科」や「美容外科」での治療となります。

歯性の上顎前突が原因

歯性の上顎前突、いわゆる出っ歯がガミースマイルを引き起こしている場合の治療法としては、歯列矯正も有効な方法です。

歯列が全体的に前方へ突出している場合には中間部分の歯を抜歯して、空いたスペースへ歯列を全体的に引っ込めることで歯と歯茎の突出感を抑えます。

ガミースマイルに適応する矯正方法が、ワイヤー矯正・インプラント矯正・裏側矯正・マウスピース矯正です。

矯正による治療は、ガミースマイルだけでなく歯列も美しく整えられるというメリットがあります。

しかし歯列矯正は短くても2年~3年程度の期間が必要です。

そのため期間の面で負担が大きいともいえます。

上唇の筋肉の過剰発達が原因

上唇の筋肉が過剰に発達していることが原因のガミースマイルの場合には、「上唇粘膜切除術」という治療法が有効です。

またボトックス注射による治療も、上唇粘膜切除術と併用して行われる傾向にあります。

上唇が発達しすぎている場合は、手術をしても後戻りを起こすことがあるでしょう。

それぞれの説明は以下のとおりです。

上唇粘膜切除術

上唇粘膜切除術とは、上唇の内側と歯茎を切除して縮める治療法です。

上唇の動く範囲が制限されるため、ガミースマイルが改善します。

手術は60分以内で終了し、身体への侵襲も少ない方法です。

しかし術後数日間は上唇の裏側が腫れることがあります。

また、術後に上唇を上げすぎると傷口が開いてしまうことがあるため注意が必要です。

ボトックス注射

ボトックス注射とは「ボツリヌス菌の毒素」(ボツリヌストキシン)を医薬品として生成し、患部へと注射して筋肉の動きを抑える治療法です。

ボトックス注射を打つことでガミースマイルの改善に効果が期待できます。

ボトックス注射の効果は一時的なもので約3~6か月です。

継続的な効果を望む場合は注射を定期的に打つ必要があります。

歯茎の過剰発達が原因

歯茎の過剰発達が原因でガミースマイルになっている場合には、歯冠長延長術という治療法が有効です。

歯に覆い被さっている歯肉を切除し、歯冠が見える部分を長くするため、歯茎が目立つのを抑えられます。

歯が小さいという問題も抱えている場合には、セラミックの歯を入れ込む「セラミック法」を併用して改善を図ります。

歯冠長延長術は後戻りの心配はありません。

しかし「笑ったときの歯茎の見え方を考慮して歯肉を切り取る」という施術には、歯科医に高いセンスとスキルが求められます。

なお術後は1週間程度ダウンタイムがあるので注意しましょう。

ガミースマイルの治療の後に注意すべきこと

ガミースマイル 原因

ガミースマイルの治療は外科治療によるところが大きいです。

そのため、治療後に注意すべきことがあるので紹介します。

激しい運動は控える

ガミースマイルの治療後は激しい運動を控えましょう。

身体が温まると体内の血流が活発になるため、出血や痛みが出やすくなります。

骨を削ったり、歯肉を切除したりしていますので、治療後は激しい運動は極力避けるようにしましょう。

食事は麻酔が切れてから

ガミースマイルの治療後、食事は麻酔が切れてからにしましょう。

麻酔が効いているうちは口腔内の感覚が麻痺している状態なので、頬を噛んでしまう可能性があります。

傷をつけたり、出血したりする原因となりますので、食事は麻酔が切れるまでは控えてください。

また患部にダメージを与えないように、歯磨きでは強くこすりすぎないように注意しましょう。

施術後数日間は予定を空けておく

施術後数日間は口腔内が腫れてしまいます。

気になるようなら、術後数日は人と会ったり、出かけたりといった予定はあまり入れないようにするのが無難です。

まずは相談をしてみましょう

ガミースマイル 原因

本記事では、ガミースマイルにもさまざまな原因と適した治療法があるということを解説しました。

治療するには、ガミースマイルを引き起こしている原因を正しく知り、適切な方法を選択することが重要です。

適切な治療を行うことで自信と美しさを取り戻すことができるでしょう。

ガミースマイルの治療を検討しているなら、まずは歯科医院で相談してみてください。

表参道AK歯科・矯正歯科|表参道駅より徒歩3分

日付:  

審美歯科

治療内容口元に「美しさ」をプラスする治療
費用¥55,000〜¥165,000(税込)
治療後のリスクセラミックの破折、色調の再現に限界があります

インプラント

治療内容欠損部分に人工歯を取り付ける治療
費用1歯あたり ¥280,000〜¥425,000(税込)
治療後のリスクインプラント周囲炎の可能性があるためメンテナンスが必要

ホワイトニング

治療内容気になる歯の着色を白くする治療
費用¥24,000〜¥48,000(税込)
治療後のリスク場合によっては後戻り・知覚過敏になる可能性があります

矯正歯科

治療内容歯並びをよくする治療
費用110,000〜¥1,320,000(税込)
治療後のリスク場合によっては後戻りが考えられます

ガミースマイル

治療内容歯茎のラインをきれいに整える治療
費用¥16,500〜¥275,000(税込)
治療後のリスク疼痛・出血などを生じる事があります

重度歯周病

治療内容再生療法をはじめ、清掃性の向上のための治療
費用¥27,500~¥77,000(税込)
治療後のリスク疼痛などを生じる事があります

入れ歯

治療内容失った歯を人工歯で補う治療
費用¥110,000~¥495,000(税込)
治療後のリスク疼痛・違和感などを生じる事があります