Eラインとは|口元の乱れは出っ歯や受け口が原因?改善方法も紹介します

執筆者情報:小室 敦

Eラインとは|口元の乱れは出っ歯や受け口が原因?改善方法も紹介します

自身の正面顔を美しくキープしようとする方は少なくないものの、横顔にまで気を配っているという方はあまり多くないかもしれません。

普段見る機会が少ないため見落としがちではありますが、横顔は意外と周りから見られるポイントです。顔の美しさを高めたい場合、正面だけでなく横顔も磨いていく必要があります。

美しい横顔を手に入れたい方が注目すべきなのが、Eラインです。Eラインは横顔美人の決め手となるため、自分のEラインがどうなっているのか一度チェックしてみることをおすすめします。

当記事では、Eラインの概要や理想的なEラインの条件、チェック方法、Eラインが乱れる原因や改善方法などについて解説します。Eラインについてくわしく知りたい方やEラインをきれいにしたいと思っている方は、ぜひお読みください。

Eラインとは

Eラインとは、顔を横から見た状態で顎の突き出た部分と鼻の先を1本の線で結んだラインのことです。正式名称は「esthetic line(エステティックライン)」です。アメリカの矯正歯科医であるロバート・ケリッツ氏が提唱したラインであり、横顔の美しさにおける基準となっています。

理想的なEラインの条件

Eラインは元来アメリカで生まれた概念であり、アメリカでは「Eラインのなかに唇があるのが理想的な状態」といわれています。しかし日本人とアメリカ人では骨格が異なるため、それゆえに理想的なEラインも異なる点には注意が必要です。

日本人はアメリカ人に比べて鼻がやや低い傾向にある上、顎の先端部もやや後ろに下がっています。そのため、アメリカで考えられている理想的なEラインの条件には必ずしも当てはまりません。

日本人の場合、Eラインの内側に口が入るよりも、口の先がちょうどラインに触れている状態の方が理想的だとされています。

Eラインのチェック方法

メジャー

Eラインは横顔を見てチェックしなければならないため、鏡を使って確認するのは困難です。自分1人でEラインをチェックしたい方は、定規や指などの垂直なものを使用しましょう。

定規や指を顎と鼻の先に軽く当て、口先が定規・指に当たらないかをチェックしてみてください。軽く接触する程度であった場合、理想的な横顔である可能性が高いといえます。

Eラインが乱れる3つの原因

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上記のチェック方法を試した結果、理想的なEラインになっておらず残念に思った方もいるかもしれません。では、なぜラインが整っている人とそうでない人がいるのでしょうか。

Eラインが乱れる原因は、主に歯や顎の骨格にあります。口元が以下のような状態にある場合、それがEラインを乱している原因となっている可能性があります。

 

  • 出っ歯
  • 受け口
  • 顎の骨格が前で出ている

 

それぞれの概要については、以下でくわしく解説していきます。

出っ歯

出っ歯になっていると、Eラインが崩れる原因となってしまうことがあります。というのも、前歯が飛び出した状態にある場合、上の唇が前歯に押し出される形となるためです。すると上唇が前方に飛び出すことになるため、Eラインから唇が突出しやすくなってしまうのです。

出っ歯によるEラインの崩れは、歯列矯正で改善できる可能性があります。

受け口

口が受け口になっている場合も、Eラインが崩れやすくなってしまいます。受け口とは、上の歯列よりも下の歯列の方が前方に出ている状態のことです。受け口になっていると、下顎が極端に前方へ飛び出してしまうため、Eラインに唇が接触しない状態となりやすくなります。

受け口が原因となるEラインの崩れも、歯列矯正で改善できる可能性があります。

顎の骨格が前で出ている

歯並びではなく、顎の骨格が原因となっているケースも考えられます。たとえば、上の顎が過度に成長し過ぎたことで、顎の骨格ごと前方に飛び出しているような出っ歯などが挙げられます。顎の骨格が問題となっている場合、歯列矯正だけではEラインの改善が難しい可能性が高まるでしょう。

Eラインの改善方法

頭蓋骨の歯

Eラインを崩させている原因を取り除けば、理想的なEラインに近づける可能性が出てくるでしょう。原因を取り除く具体的な治療法としては、以下のようなものがあります。

 

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正
  • 外科手術

 

それぞれの概要やかかる費用、期間、メリット・デメリットについてくわしく解説していきます。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、ワイヤーで作られた装置を歯に取り付けて歯並びを整える治療のことです。ワイヤー矯正の概要は、以下のとおりです。

かかる費用 30〜170万円程度
治療期間 2ヶ月〜3年程度
メリット ・対応症例が広い(表側矯正)

・目立ちにくい(裏側矯正)

デメリット ・目立ちやすい(表側矯正)

・滑舌に悪影響をおよぼすことがある(裏側矯正)

ワイヤー矯正には、唇側に装置を付ける表側矯正と、舌側に付ける裏側矯正の2種類があります。表側矯正はさまざまな症例に対応できますが、目立ちやすいという弱みがあります。裏側矯正は目立ちにくい方法ですが、滑舌に影響しやすい点には注意が必要です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、マウスピースを歯に取り付けて歯並びを整える治療のことです。マウスピース矯正の概要は、以下のとおりです。

かかる費用 10〜100万円程度
治療期間 3ヶ月〜3年程度
メリット ・自由に取り外しが行える

・マウスピースは透明なため目立ちにくい

デメリット ・取り外した際に紛失するリスクがある

・装着時間を厳守しないと、治療期間が伸びたりうまく治療ができなかったりすることにつながる

食事や歯磨きの際に装置を取り外せるため、美味しくご飯が楽しめる上、口内を衛生的に保ちやすいという強みがあります。なお取り外しが自由であるからこそ「紛失を防ぐ」「装着時間を守る」といった自己管理が欠かせない点には注意が必要です。

外科手術

外科手術でEラインを改善する場合、顎骨を切り、短くするという形で行うケースがほとんどです。外科手術の概要は、以下のとおりです。

かかる費用 150〜300万円程度
治療期間 2〜5年程度
メリット 骨格に問題があるケースにも対応できる可能性がある
デメリット 痛みや腫れが生じる場合がある

外科手術を行えば、骨格が原因のケースでも対応できる可能性が高まります。なお、手術後に痛みや腫れを感じることがある点には注意が必要です。手術を行う以上、歯列矯正よりも体への負担がかかりやすい点も覚悟しなければなりません。

まとめ

Eラインとは、横顔の美しさを決める基準のひとつです。日本人の場合、顎の突出した部分と鼻先を1本の線で結んだ際、線に唇がちょうど触れるような横顔が理想的であるとされます。Eラインは、指や定規を鼻と顎に当てがう形で確認可能です。

Eラインは、出っ歯や受け口、顎の骨格などが原因で乱れます。改善したい場合、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった歯列矯正や、顎の骨を切る外科手術が効果的に働く可能性があります。

表参道AK歯科・矯正歯科様は、患者さんの歯並びや口元、顔貌のバランスをしっかりと診た上で一人ひとりに適した治療方法を提案するクリニックです。安心して通っていただけるよう、あらゆる面で患者さんへの心配りを常に行っています。

無料カウンセリングも実施中ですので、Eラインを改善してより美しい横顔に近づきたい方はぜひ一度ご相談ください。

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