矯正治療を受けている途中で、さまざまな事情から矯正歯科を途中で変えなければいけない状況になることがあります。その場合、治療や治療費はどうなるのか、どのように医院を変えるのかなど、不安になることがあるでしょう。
そこで今回は、矯正歯科を途中で変える場合の手続き方法や、変える場合のデメリットについて解説します。矯正歯科を変えたいと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
- 1 矯正歯科を治療途中で変えることはできる?
- 2 矯正歯科を治療途中で変える場合のよくある理由
- 3 ①引っ越し
- 4 ②生活スタイルの変化
- 5 ③医師への不安感
- 6 矯正歯科を途中で変える場合の手続き
- 7 矯正歯科を途中で変える場合のデメリット
- 8 ①想定より費用がかかる場合がある
- 9 ②メンテナンス不足による虫歯や歯周病のリスクがある
- 10 ③歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある
- 11 ④治療期間が延びる可能性がある
- 12 保定期間中に矯正歯科を途中で変えることはできる?
- 13 矯正歯科を途中で変える際に失敗しないためのポイント
- 14 1. 転院先の選び方
- 15 転院時にかかる費用を抑えるポイント
- 16 転院時のトラブルを避けるために
- 17 転院前にチェックリストを作成しよう
- 18 まとめ
矯正歯科を治療途中で変えることはできる?
矯正治療を始めたものの、さまざまな理由から医院を変えたいと感じることもあるでしょう。治療を始めた医院で最後まで治療を受けることが好ましいですが、途中で医院を変えることは可能です。
ただし、医院によって治療方針が異なるため、転院先で一から治療を始めなければならないケースも少なくありません。矯正治療中に医院を変える場合は、あらゆるリスクやデメリットを把握した上で、よく検討するようにしましょう。
矯正歯科を治療途中で変える場合のよくある理由
矯正治療は長期的な治療であることを理解した上で治療を始めるケースがほとんどですが、やむを得ない理由により転院することもあるでしょう。
矯正歯科を途中で変える場合によくある理由は、以下のようなものが挙げられます。
- 引っ越し
- 生活スタイルの変化
- 医師への不安感
では、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
①引っ越し
転勤や結婚などで急に引っ越しが決まり、矯正歯科を途中で変えなければいけないことがあります。少し遠くなる程度であればゆっくり通院することもできますが、物理的に通院できない距離へ引っ越す場合は転院せざるを得ないでしょう。引っ越しする可能性がある場合は、なるべく早めに医師へ相談しておくと、転院時の手続きがスムーズに進みます。
②生活スタイルの変化
仕事や学業など生活スタイルが変化し、診療時間内の通院が難しくなるケースがあります。矯正歯科医が常在していない医院では、とくにあわせることが難しくなるでしょう。通院できる日が少なくなると治療がスムーズに進まず、歯並びや噛み合わせに影響を与えてしまう可能性が高まります。無理に同じ医院へ通おうとせず、しっかりと通える医院へ変えることが賢明な判断となるケースも少なくないでしょう。
③医師への不安感
医師を信じて矯正治療を始めたものの、通院しているうちに不信感が募ることがあります。説明を十分に受けられなかったり、治療の効果を感じられなかったりすると、「このまま治療を続けてもいいのかな……」と不安な気持ちになるでしょう。矯正治療は医師との相性がとても大切です。信頼できる医師のいる医院で治療を受けるため、途中で変えるケースも少なくないでしょう。
矯正歯科を途中で変える場合の手続き
矯正歯科を途中で変えるには、治療を受けている医院と、転院を考えている医院の両方で手続きを行う必要があります。治療を受けている医院へ転院の意を伝え、必要な書類を準備してもらいましょう。急な場合でも、矯正治療へ真摯に向き合っている医院であれば対応してもらえるでしょう。
また、治療途中のケースを受け入れていない医院があるため、事前に「治療途中」であることをきちんと伝える必要があります。指定された資料などがある場合は、治療を受けている医院へ準備をお願いしましょう。
転院先の医院を決める際に不安が残る場合は、治療を受けている医院に推薦してもらう方法があります。いずれも安易に決めてしまわず、よく検討した上で転院準備を進めましょう。
矯正歯科を途中で変える場合のデメリット
矯正治療は綿密な治療計画を立てた上で、少しずつ歯を動かす治療です。やむを得ない理由から矯正歯科を途中で変えることは仕方ありませんが、いくつかのデメリットがともなうことを理解しておきましょう。
矯正歯科を途中で変えるデメリットには、以下のような4つが挙げられます。
- 想定より費用がかかる場合がある
- メンテナンス不足による虫歯や歯周病のリスクがある
- 歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある
- 治療期間が延びる可能性がある
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
①想定より費用がかかる場合がある
治療にかかる費用や期間、治療方針は医院によって異なります。そのため、治療を始めた医院ですでに治療費を支払っている場合でも、医院によっては返金に応じていないことが考えられます。また、転院先でも一から治療を始めることになったり、途中からの場合でも治療費の全額を負担しなければならなかったりと、想定よりも費用がかかってしまうことがあるでしょう。
②メンテナンス不足による虫歯や歯周病のリスクがある
転院に時間がかかってしまうと、メンテナンス不足により虫歯や歯周病が進行してしまうことがあります。矯正治療中に虫歯や歯周病など他の治療が必要になった場合、状態によっては装置を取り外すこともあるでしょう。引っ越しなどが理由の転院では、忙しくなり通院を後回しにしがちですが、早めに治療を再開することが大切です。
③歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある
しばらく治療を中断してしまうと、当初の治療計画通りには治療が進みません。予定していた時期に治療が完了しないこともあるでしょう。また、治療を中断している期間が長くなると、噛み合わせや歯並びに影響することがあります。再び歯並びが乱れることもあるため、計画的に転院するよう心がけましょう。転院に時間がかかることが予想できる場合は、事前に医師へ伝えておくと適切な処置を受けられることがあります。小さなことでも相談しておくと安心です。
④治療期間が延びる可能性がある
転院のために治療を受けない期間が長くなると、当然ですがその期間は治療が進みません。中断した期間が長いと口内の環境が変化するため、治療期間が長くなることが考えられます。さらに、転院先の医院によっては一から治療を始めることもあり、完了までに時間がかかることがあるでしょう。
保定期間中に矯正歯科を途中で変えることはできる?
保定期間中に矯正歯科を途中で変えなくてはいけないケースもあるでしょう。保定期間中は矯正治療中ほど通院する必要がないため、転院の手続きも比較的スムーズに進むことがほとんどです。
保定期間中に引っ越しや生活スタイルの変化などで通院が難しくなっても、通うのをやめてしまわず転院手続きをしてしっかり後戻りを防ぐように努めるようにしましょう。保定期間中の過ごし方によって、矯正治療の仕上がりが左右することを意識して過ごすことが大切です。
矯正歯科を途中で変える際に失敗しないためのポイント
矯正治療を途中で変えなければならない状況に直面すると、不安が募るものです。特に「転院先をどのように選べばよいのか」「費用がどれくらいかかるのか」といった疑問が多いでしょう。ここでは、矯正歯科を途中で変える際に失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
1. 転院先の選び方
矯正歯科を途中で変える際は、転院先を慎重に選ぶことが大切です。以下のポイントを押さえておきましょう。
- 矯正治療の実績が豊富かどうか
矯正治療は専門性が高く、医院ごとに技術力や対応力に差が出やすい分野です。転院先の実績や口コミをしっかり確認し、症例数が豊富な医院を選ぶことが重要です。公式サイトで症例写真や患者の声をチェックするのも良いでしょう。 - 使用中の装置に対応しているか
現在使用している矯正装置が特殊な場合やメーカーが限定されている場合、その装置に対応しているかどうかを必ず確認してください。対応していない場合、装置を一から作り直す費用がかかることもあります。
特に、マウスピース矯正やリンガル矯正など、特殊な矯正方法を採用している場合は注意が必要です。 - 治療計画の引き継ぎが可能か
転院する際には、治療計画書やレントゲン写真などを引き継ぐ必要があります。これらが適切に引き継がれないと、治療が一からやり直しになるリスクもあります。転院先が引き継ぎに慣れている医院であれば安心です。
医院の公式サイトやカウンセリング時に、転院経験が豊富かどうかを確認すると良いでしょう。
転院時にかかる費用を抑えるポイント
矯正治療を途中で変える際、費用面でも注意が必要です。少しでもコストを抑えるためには、以下の点を意識しましょう。
- 事前に返金ポリシーを確認する
現在の医院でどれだけの費用が返金されるかを確認しておきましょう。契約書に中途解約時の取り決めが記載されていることが多いため、一度契約内容を見直すことが大切です。 - 転院先の初診費用を抑える工夫
転院先の矯正歯科によっては、転院患者向けの特別プランや割引を設けているケースもあります。事前にカウンセリングや相談を受けておくと、治療費の見積もりが明確になり、費用負担を軽減できる可能性があります。
転院時のトラブルを避けるために
転院時には予期せぬトラブルが発生することもあります。以下のポイントを押さえて、スムーズな転院を目指しましょう。
- 現在の担当医師としっかり相談する
転院を決意する前に、現在の担当医師へ相談し、不安や疑問を解消しておきましょう。医師自身が転院をサポートしてくれるケースも多く、紹介状の準備や必要書類の整備をしてくれることもあります。 - 治療中断期間を最小限に
転院準備が整うまでの間、治療が中断しないよう計画的に進めることが大切です。特に、装置の調整やメンテナンスが必要なケースでは、中断期間が長いと歯並びに悪影響が及ぶことがあります。
新しい医院が決まる前に治療をストップしないよう、計画的に進めましょう。
転院前にチェックリストを作成しよう
矯正歯科を途中で変える際には、以下のチェックリストを活用して、スムーズな転院を実現しましょう。
- 現在の治療計画書やレントゲン写真の確保
- 返金ポリシーや解約条件の確認
- 転院先の治療方法や対応可否の確認
- 転院先の料金プランや追加費用の有無
- 事前カウンセリングの予約
まとめ
矯正歯科を途中で変える方法について解説しました。矯正治療は長い期間をかけて歯を動かすため、治療途中に環境が変化してしまうことも珍しくありません。急な転院にもスムーズに対応できるよう、流れを把握しておくことはとても大切です。不安なことがあれば、気軽に医師へ相談してみましょう。
表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査し、一人ひとりに合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

