出っ歯や受け口などが原因で、前歯だけを矯正したい人は多いでしょう。そんな人におすすめの矯正方法が、費用や安く治療期間も短い「部分矯正」です。この記事では、前歯の部分矯正にかかる費用やメリット・注意点、そして前歯の部分治療をおすすめできる人の特徴を解説します。
Contents
前歯だけ矯正はできる?
結論として、前歯だけの矯正(部分矯正)は可能です。部分矯正とは、左右の犬歯間だけを動かす矯正治療で、犬歯より奥にある歯には手をつけません。そのため、奥歯を含む全体矯正と比べて治療費が安く、治療期間も短くなる可能性が高いことなどがメリットです。
前歯の部分矯正にかかる費用
部分矯正にかかる期間と費用の目安は次のとおりです。
【部分矯正にかかる期間と費用の目安】
治療期間の目安 | 1~12ヶ月程度 |
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治療費用の目安 | 10~70万円前後 |
治療費は矯正する歯の本数などにより異なります。表参道AK歯科・矯正歯科では、1本3万3,000円からの部分矯正が可能です。仮に上下の前歯を2本ずつ矯正する場合は、3万3,000円×4本で13万2,000円を相場としてお考えください。
前歯を部分矯正で治療するメリット
前歯を部分矯正で治療するメリットは次の4点です。
<前歯を部分矯正で治療するメリット>
- 費用が安い
- 治療期間が短い傾向にある
- 痛みが少ない
- 装置が小さい
それぞれの項目をくわしく解説するので、ご自身の理想に合致するか確かめてみましょう。
①費用が安い
部分矯正にかかる費用は、全体矯正と比較して安価です。一般的な歯科医院で治療を受けた場合の、全体矯正と部分矯正の費用の違いを見てみましょう。
【歯列矯正にかかる費用相場】
治療の種類 | 費用相場 |
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表側矯正 | 50~100万円 |
裏側矯正 | 80~150万円 |
マウスピース矯正 | 30~90万円 |
治療費用の目安 | 10~70万円 |
表側矯正や裏側矯正といったワイヤー矯正、マウスピース矯正と比べて、部分矯正は安価なことがわかります。前歯だけをピンポイントで安価に治療したい場合は、部分矯正を検討するとよいでしょう。
②治療期間が短い傾向にある
部分矯正にかかる治療期間の目安は1~12ヶ月程度です。前歯のみ数本の治療で済む場合は、早ければ2~3ヶ月程度で歯列矯正を終えられるでしょう。
なお、全体矯正の治療期間は、目安として2~3年程度+保定期間となることが一般的です。とくに仕事などで人前に出る機会が多い人や、話をする機会が多い人には、素早く治療が完了する部分矯正をおすすめします。
③痛みが少ない
矯正中に感じる痛みが少ないことも部分矯正のメリットです。矯正中の痛みは、歯の動きや矯正装置による摩擦が原因で起こります。歯の全体に矯正装置を取り付けて大多数の歯を動かす全体矯正と比べて、前歯だけにアプローチする部分矯正の痛みは大幅に軽減されるでしょう。
④装置が小さい
先述したように、全体矯正と比べると取り付ける装置が小さくなります。これにより痛みや違和感を覚えにくくなることに加えて、歯を開けた際に目立ちにくいこともメリットです。審美性が悪くて敬遠されがちなワイヤー矯正も、前歯だけの部分矯正なら悪目立ちしにくくなります。
前歯を部分矯正で治療する際の注意点
前歯の部分矯正には多くのメリットがありますが、無視できない注意点もいくつかあります。
<前歯を部分矯正で治療する際の注意点>
- 治療範囲が限られる
- 歯を削ることが多い
- 後戻りしやすい
それぞれをくわしく解説するので、許容できるものかどうかをチェックしてみましょう。
①治療範囲が限られる
部分矯正で治療できる範囲は限定的です。以下のようなケースに該当する場合、前歯だけの部分矯正が難しい可能性があります。
<部分矯正ができないケース>
- 歯の乱れが大きい場合
- 奥歯の噛み合わせも調整する必要がある場合
- 全体の調整が必要な場合
上記のようなケースでは、全体矯正を行わなければ前歯の矯正ができない場合が多く、注意が必要です。部分矯正の可否は、レントゲンなどを使ってくわしく検査してみなければわからないため、まずは歯科医院で検査・カウンセリングを受けることをおすすめします。
②歯を削ることが多い
健康な歯を削ることが多い点にも注意しましょう。たとえば前歯が飛び出している場合、その横にある歯と重なり合っていると、矯正後の前歯が並ぶスペースがありません。このような問題を解決するために、前歯に干渉する別の歯を削らざるを得ないのです。
一度削った歯を元の状態に戻すことはできません。治療後に「失敗した」と感じないようにするためには、カウンセリングの際に治療内容や範囲を細かく確認する必要があります。
③後戻りしやすい
後戻りしやすいことも部分矯正の欠点です。後戻りとは、歯列矯正を行う前の位置に歯が戻ってしまう現象をさします。後戻りは全体矯正でも起こる問題で、矯正修了後に保定装置(リテーナー)によって防ぎますが、前歯の部分矯正では以下の事情により全体矯正より後戻りしやすくなります。
<前歯の部分矯正で後戻りしやすい理由>
- 舌で前歯を押すくせが残っているため
- 親知らずなど奥歯の圧力が前歯にかかるため
- 無理やり部分矯正で治療したため
- リテーナーが十分にフィットしないため
舌で前歯を押す「舌癖」が残っていると、せっかくきれいな位置に動かした前歯を元の状態に戻してしまいがちです。また、部分矯正では奥歯の歯並びを一切動かしません。そのため、親知らずなどから前歯に対して圧力がかかり、短期間で後戻りすることもあり得ます。
前歯の部分矯正がおすすめの人の特徴
前歯の部分矯正をおすすめできる人は、以下の特徴をもつ人です。
<前歯の部分矯正がおすすめの人の特徴>
- 奥歯などの歯並びに問題がない人
- 顎の骨に前歯を移動させるスペースがある人
- 前歯に隣り合う歯を削ってもよい人
- 全体矯正よりも安く前歯を矯正したい人
- 部分矯正よりも短期間で前歯を矯正したい人
料金が安く、短期間で治療できることが部分矯正の魅力です。しかし、奥歯など矯正しない歯からの圧力を受けやすい場合などは、後戻りのリスクを高める危険性があります。まずは歯科医院で検査を受け、治療の可否やリスクを確認したのちに、部分矯正を受けるべきか検討するとよいでしょう。
まとめ
結論として、前歯のみの部分矯正は可能です。部分矯正は全体矯正と比べて費用が安く、短期間で治療することができます。ただし治療範囲が限られることや、歯を削る場合が多いこと、後戻りしやすいことといった注意点もあるため、カウンセリングでくわしく確認してから治療を受けるべきか検討しましょう。
表参道AK歯科・矯正歯科では、1本3万3,000円からの部分矯正を行っています。相場と比較しても格安な料金設定ですが、治療を行うのは矯正専門ドクターのみです。治療前の検査も徹底して行い、リスクがある場合はカウンセリングで隠さずにお伝えしますので、部分矯正をご検討中の方はぜひ当院をご利用ください。