ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い|費用や痛み、治療期間の観点から比較!

歯列矯正を検討している方は、メジャーな「ワイヤー矯正」か、透明で目立ちにくい「マウスピース矯正」か、どちらにするか迷うことがあるでしょう。

結論からいうと、どちらのほうがよいと言い切ることはできません。それぞれ適している歯並びや、一人一人のライフスタイルが異なるため、自分に合ったものを選ぶ必要があります。

そこで今回は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについてわかりやすく解説します。矯正方法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは?

透明なマウスピースとケースう
ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、装置の種類や特徴、治療中の過ごし方が大きく異なります。

 

ワイヤー矯正 マウスピース矯正
治療方法 歯に固定式の装置を取り付け、ワイヤーの弾性で歯を動かす 少しずつ形の異なるマウスピースを装着し、交換しながら歯を動かす
見た目

金属の装置は目立つことがある

透明で日中も目立たない

取り外し ×

治療が完了するまで取り外せない

いつでも自分で取り外せる

食事

装置と歯の間に詰まりやすい

装置を取り外して行える

痛み

個人差はあるが痛みが生じる

個人差はあるが痛みが少ない

適用範囲

ほとんどの症例に対応

一部の症例には対応できない

通院頻度 1ヶ月に1回ほど 1~3ヶ月に1回ほど

 

ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応していることが大きな特徴でありメリットです。しかし、装置が目立ってしまうことや、治療が完了するまで装置が取り外せないという点では、人によっては避けたい矯正装置といえるかもしれません。

マウスピース矯正は、目立たない・取り外しができるなどの特徴があります。ただし、装着時間が長く(1日20時間以上)、一部の症例には対応していません。こうした面では、ワイヤー矯正にやや劣るといえるでしょう。

ワイヤー矯正の特徴

ワイヤー矯正の特徴は、以下のようなものが挙げられます。

 

  • もっともポピュラーな治療方法
  • 見えない矯正装置もある
  • ほとんどの症例に適用している

 

ワイヤー矯正は研究されてきた歴史が古く、もっともポピュラーな矯正治療方法です。過去に膨大な実績があるため難しい症例にも対応でき、安心して治療を受けられるでしょう。また、裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、周囲の人から矯正中であることが気づかれにくいです。

マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正の特徴は、以下のようなものが挙げられます。

 

  • 透明で目立たない
  • 通院回数が少ない
  • いつでも取り外しができる

 

マウスピース矯正の大きな特徴に「目立たない」「取り外せる」の2つが挙げられるでしょう。これまでのワイヤー矯正では見た目の問題がネックとなり、躊躇していた方も挑戦しやすい矯正方法です。また、自宅でマウスピースを交換しながら治療を進めるため、通院回数が少ないことも特徴に挙げられます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「費用」の違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、装置や治療方法が異なるため費用にも反映されています。

ここでは、それぞれの費用相場を紹介します。

ワイヤー矯正の費用相場

歯の模型と電卓
ワイヤー矯正は、表側矯正・裏側矯正があり、それぞれ費用が異なります。

 

  • 表側矯正 50~100万円
  • 裏側矯正 80~150万円

 

どちらも保険適用されることはなく、原則は自由診療です。ただし、先天性の病気や外科手術がともなう矯正治療など、一部の症例は保険適用で治療が受けられます。

また、症例や医院の方針によって費用に差が出ることもあります。同じ地域でも費用に差が出るケースも珍しくないため、よく比較して検討しましょう。

マウスピース矯正の費用相場

マウスピース矯正の費用相場は、おおよそ30~90万円です。部分矯正であれば費用を抑えながら治療を受けられるでしょう。

ただし、ワイヤー矯正と同じように症例や医院の方針によって費用に差が出ることがあります。自分に適している方法、納得できる治療計画を提示してくれる歯科医院で治療を受けましょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「治療期間」の違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、治療期間に違いがあります。

 

ワイヤー矯正 マウスピース矯正
治療期間 2年 2~3年
保定期間 2年 2~3年

 

ワイヤー矯正は表側・裏側ともに完了まで2年ほどかかり、マウスピース矯正は2~3年ほどかかります。どちらも症例によって治療期間は異なりますが、マウスピース矯正のようが少し治療に時間がかかることがあるでしょう。

また、保定期間はどちらの装置でも、治療にかかった期間と同じくらいの保定期間が必要です。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「痛み」の違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、痛みの感じ方に違いがあります。

 

ワイヤー矯正 マウスピース矯正
ほとんどのケースで痛みが生じる 痛みが少ない

 

ワイヤー矯正では、ほとんどのケースで調整日に痛みが生じるのに対し、マウスピース矯正は少ない痛みで治療を進められます。痛みの感じ方には個人差がありますが、痛みに敏感な方はマウスピース矯正のほうが安心して治療を続けられるでしょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「見た目」の違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、見た目に大きな違いがあります。

 

ワイヤー矯正 マウスピース矯正
装置の見た目 種類によって目立つ 大きく目立つことはない
口元の印象 厚みで盛り上がることがある 印象に変化はない

 

ワイヤー矯正は、装置の種類によって目立つことが多く、装置の厚みで口元の印象が変わることもあるでしょう。マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着するため日中でも目立たちません。また、厚さも0.5ミリほどと非常に薄いため、装着時に口元の印象を変えることはないでしょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「食事」の違い

スプーンを持った女性の口元
ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、食事の取り方や内容に違いがあります。

 

ワイヤー矯正 マウスピース矯正
食事制限 あり なし
間食 できる できない

 

ワイヤー矯正は、粘着性のあるものや硬いものは装置の脱離につながるため、できるだけ避ける必要があります。しかし、間食の制限はなく、自由に取ることができます。

マウスピース矯正は、食べられるものに制限はないものの、食事のたびに装置を取り外す必要があります。装置を取り外している時間は矯正力がかからないため、間食を取りすぎると治療計画に影響が出る恐れがあります。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「メンテナンス」の違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、メンテナンスにも大きな違いがあります。

 

ワイヤー矯正 マウスピース矯正
取り外し できない できる
自宅での手入れ なし あり

 

ワイヤー矯正は、治療が完了するまで自分で取り外せません。自宅で手入れをする手間がかからない反面、食べ物が歯と装置のすき間に詰まりやすいため、丁寧なケアが求められます。

マウスピース矯正は、食事や歯磨きのたびに取り外します。自分でメンテナンスをする必要がありますが、清潔な状態を保ちやすいメリットがあるでしょう。

まとめ

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて解説しました。それぞれに得意な症例や適している環境があるため、どちらが優位であるかは治療を受ける人によって異なります。自分に最適な方法で矯正治療を進めるためにも、歯科医師とよく相談して決定するようにしましょう。

表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

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