歯列矯正を「やらなきゃよかった」と後悔するのはいつ?失敗しないための対策も紹介

執筆者情報:小室 敦

歯列矯正を「やらなきゃよかった」と後悔するのはいつ?失敗しないための対策も紹介

歯並びを整えられ、虫歯の予防なども上げられる歯列矯正ですが、なかには治療後に「やらなきゃよかった」と感じる人もいます。それでは、どのようなときに歯列矯正を後悔する可能性があるのでしょうか。7つのパターンに分けて解説し、歯列矯正に失敗しないための対策とあわせてご紹介します。

そもそも歯列矯正とは

歯列矯正とは、出っ歯や受け口をはじめとする歯並びの悪さを改善させる歯科治療です。子ども向けの小児矯正が有名ですが、目立ちにくい「マウスピース矯正」が台頭したこともあり、大人になってから矯正治療を始める人も増えています。歯列矯正を行う主なメリットは次のとおりです。

<歯列矯正を行うメリット>

  • 歯並びのコンプレックスをなくしやすい
  • 噛み合わせを改善させやすい
  • 虫歯や歯周病のリスクを下げられる
  • 顔のバランスが整いやすい
  • 発音をしやすくなる

 

しかし、なかには「歯列矯正をやらなきゃよかった」と後悔する人もいます。歯列矯正は完了までに目安として1~2年がかかる治療法ですから、始める前に注意点も知り、有効な対策を把握しておきましょう。

歯列矯正を「やらなきゃよかった」と後悔するのはいつ?

歯列矯正を「やらなきゃよかった」と後悔することが多いのは、以下の7パターンです。

 

<歯列矯正を「やらなきゃよかった」と後悔するタイミング>

  • 痛みがある
  • 虫歯や歯周病になった
  • 食事がしにくい
  • 治療期間が想定より長い
  • 噛みにくくなった
  • 顔が変わってしまった
  • 治療後、元に戻ってしまった

 

なぜこのような問題が起こる場合があるのか、くわしく解説します。

①痛みがある

歯列矯正は強い圧力をかけて歯を移動させるため、治療中に痛みを感じる場合があります。とくにワイヤー矯正は矯正力が強く、マウスピース矯正と比べて痛みをともなう可能性が高いでしょう。

ただし痛みのピークは治療から2~3日で、1週間が過ぎたころには歯がなじみ、痛みが引くケースがほとんどです。また、どうしても痛みを我慢できない場合は、ワイヤーを緩めるなどして対策ができるため、遠慮せず歯科医師に相談しましょう。

②虫歯や歯周病になった

矯正治療中に虫歯や歯周病になることがあります。この場合、虫歯・歯周病治療を優先しなければならず、歯列矯正はいったんストップするため注意が必要です。

とくにワイヤー矯正の場合、矯正装置が邪魔で歯磨きをしにくくなります。不安な場合は自分で矯正器具を付け外しできるマウスピース矯正を選びましょう。マウスピース矯正なら、治療開始前と同じ感覚で歯磨きできますし、マウスピース自体も水や洗浄液で丸洗いできます。

③食事がしにくい

食事がしにくいことに不満を覚える人もいます。とくにワイヤー矯正の場合、咀嚼する際に矯正器具が粘膜に干渉して痛む可能性があるほか、矯正器具の変形を防ぐために硬いものも控えなければなりません。

食事のしやすさを重視するならば、飲食の際に取り外せるマウスピース矯正がおすすめです。マウスピースを装着したままでは飲食できないため、外出中などは不自由に感じるかもしれませんが、普段と同じ状態で飲食でき、味覚が変わる心配もありません。

④治療期間が想定より長い

治療期間の長さに嫌気がさす人もいます。虫歯などのアクシデントが発生すると治療期間が延びますし、後述する「後戻り」を防ぐために、治療完了後も一定期間は保定装置を装着しなければなりません。

最短で治療を完了させるためには、虫歯・歯周病を防ぐためのケアを徹底する必要があります。また、マウスピース矯正の場合、1日20時間以上装着しなければ意味がないため注意しましょう。少しでも早く治療を終えたい方には、最短3回の通院で治療が終わる「セラミック矯正」がおすすめです。

⑤噛みにくくなった

治療前よりも噛みにくくなったと話す人もいます。矯正治療中は常に噛み合わせが変わるため、歯並びが安定するまでは違和感を覚えることがあるかもしれません。

ただし、ほとんどのケースで歯列矯正完了後に噛み合わせは改善されます。万が一、矯正後に噛みにくさを感じた場合は、歯科医師に相談して修正を依頼しましょう。また、そのようなトラブルを避けるためには、歯科用CTなどを使用して治療前に丁寧な治療計画を立てられる歯科医院を選ぶのがおすすめです。

⑥顔が変わってしまった

歯並びが変わることで、口元が下がったり、人中が広くなったりといった影響が出る場合があります。この結果、想定とは違う形で顔が変わってしまう可能性があるのです。

このようなトラブルを避けるためには、治療開始前に行われるカウンセリングの段階で歯科医師とよく話し合いましょう。どのような顔にしたいのかを明確に伝えることで、極力希望どおりの治療ができるように調整できる場合があります。

⑦治療後、元に戻ってしまった

治療後、歯が治療開始前の位置に戻る「後戻り」という現象が起こることがあります。これはワイヤー矯正、マウスピース矯正のどちらでも発生する問題です。

後戻りを防ぐためには、保定装置を一定のあいだ取り付ける必要があります。保定にかかる料金は歯列矯正の基本料金に含まれることが普通です。指示された期間は保定を続け、定期的に健診を受けることで、後戻りを防ぐことができます。

歯列矯正で失敗しないための対策

歯列矯正で失敗しないための対策を3つご紹介しましょう。

<歯列矯正で失敗しないための対策>

  • 自分に適した矯正方法を選ぶ
  • 歯科医師の指示を守る
  • 信頼できる歯科医院を選ぶ

 

それぞれを解説し、小児矯正を成功させるコツもあわせてお伝えします。

①自分に適した矯正方法を選ぶ

自分に適した矯正方法を選ぶことが重要です。強い矯正力を重視する場合はワイヤー矯正がおすすめですが、痛みを抑えたい場合やケアのしやすさを重視する場合はマウスピース矯正を選ぶとよいでしょう。

②歯科医師の指示を守る

歯科医師の指示を守ることも大切です。とくにマウスピース矯正は、装着時間や方法などを守らなければ、想定したとおりに歯が動かず治療期間が延びてしまいます。先述したとおり、保定期間も含めて歯科医師の指示は守りましょう。

③信頼できる歯科医院を選ぶ

信頼できる歯科医院を選ぶこともポイントです。きちんとした事前検査を行い、カウンセリングも丁寧な歯科医院なら信頼できます。治療実績やアフターフォローの内容も加味しながら、信頼できる歯科医師がいる歯科医院を選びましょう。

子どもの歯列矯正ならモチベーション維持が重要

小児矯正にはお子さんの理解や我慢が必要です。治療を続けるモチベーションを維持できるように、通いやすくて明るい雰囲気の歯科医院を選びましょう。

まとめ

歯列矯正をやらなきゃよかったと感じるケースは意外にも多くあります。しかし、自分に合った矯正方法を選んだり、適切な治療やアフターフォローをしてくれる歯科医院に通ったりすることで対策が可能です。

表参道AK歯科・矯正歯科では、おもてなしの心を持つ歯科医師やスタッフが歯列矯正を実施しています。万が一、治療前後に何らかの不満や不安を感じた場合は、どうか遠慮せずにお申しつけください。質問しやすい環境作りを整えて、スタッフ一同ご来院をお待ちしています。

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