マウスピース矯正のメリット・デメリット|治療の流れや費用相場を解説

執筆者情報:小室 敦

マウスピース矯正のメリット・デメリット|治療の流れや費用相場を解説

歯列矯正の方法として「マウスピース矯正」が注目されています。目立ちにくいことや通院回数が少ないことがメリットに挙げられますが、実際はどのような治療法なのか詳しく知らない方も多いでしょう。

矯正治療は長期にわたって装置を取り付けるため、目先のメリットに気を取られていると、後悔につながるかもしれません。

そこで今回は、マウスピース矯正のメリット・デメリットについて解説します。治療の流れや費用相場もあわせて紹介するので、マウスピース矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明のマウスピースを歯に装着して少しずつ歯並びや噛み合わせを改善する矯正治療です。日中に装着していても目立たず、周囲の人に矯正中であることが気づかれにくい特徴があります。

マウスピースは枚数を重ねるごとに理想の歯並びへ近い形状へ近づいていくため、新しいマウスピースと交換するたびに少しずつ歯が動いていく仕組みです。

ワイヤー矯正との違い

マウスピース矯正もワイヤー矯正と同じように、歯に継続的な力をかけることで歯並びを改善させます。ワイヤー矯正と比較したときに、大きく異なるポイントは以下の3つです。

 

  • 装置が目立たない
  • いつでも取り外しができる
  • 適用できる範囲に限りがある
  • 通院する回数が少なくて済む

 

こっそり治療を進めたい方、治療によるわずらわしさを感じたくない方は、マウスピース矯正が向いているかもしれません。

マウスピース矯正のメリット

自身の歯を指さす女性
マウスピース矯正には、「目立ちにくい」というもの以外にも、ワイヤー矯正では得られないメリットがあります。

ここでは、マウスピース矯正のメリットについて詳しく解説します。

装置が目立ちにくい

マウスピース矯正で使用する装置は、透明度の高い医療用のプラスチックで作製されます。仕事で目立つ装置を避けたい方、矯正中の見た目がどうしても気になる方でも、安心して治療を受けられるでしょう。

また、マウスピースはいつでも自分で取り外せるため、どうしても目立たせたくない場面でも、一時的に取り外せます。大切な面談や、記念撮影時でも矯正治療による見た目の心配は必要ありません。

痛みを感じにくい

マウスピース矯正は段階的に少しずつ歯を動かすので、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないといわれています。痛みや違和感の覚え方には個人差がありますが、慣れればほとんど気にならないでしょう。

また、万が一耐えられないような痛みが出た場合でも、一時的に装置を取り外して様子を見られるところも、マウスピース矯正のメリットといえるでしょう。

矯正期間が短い

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べると治療期間が短い傾向があります。部分矯正であれば、症例にもよりますが最短70日ほどで治療が完了します。結婚式や就活など、大切な予定に間に合わせたい方には大きなメリットといえるでしょう。

ただし、マウスピース矯正は装着時間が短いと治療期間が伸びてしまいます。歯科医師の指示をきちんと守られることが前提で治療計画が作成されていることを覚えておきましょう。

マウスピース矯正のデメリット

頬に手を当てて痛みを感じる女性
マウスピース矯正には、ワイヤー矯正にはないさまざまなメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。メリット・デメリットの両方をきちんと理解して、よく検討してみましょう。

ここでは、マウスピース矯正のデメリットを詳しく解説します。

矯正効果が得にくい場合がある

マウスピース矯正は比較的新しい矯正方法のため、適用できる範囲が限られていることや、長期安定性が不明確であるなどのデメリットがあります。

また、以下のような一部の症例や口内環境では、矯正効果が得にくい場合もあるでしょう。

 

  • 装着時間が短い
  • 重度の受け口や出っ歯
  • 外科手術をともなう矯正治療

 

マウスピース矯正で十分な効果を得るためには、歯科医師の指示をよく守って過ごすことが大切です。マウスピース矯正だけでは改善が難しい場合、ワイヤー矯正を併用させることも検討しましょう。

自己管理が必要である

マウスピース矯正は、自宅で新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。交換のタイミングや装着時間、装置の手入れなど、徹底した自己管理が行われる前提で、治療計画が作成されます。

そのため、歯科医師からの指示が守れていないと、治療がスムーズに進まないでしょう。場合によっては、治療計画を大きく変更したり、最初からやり直したりするケースもあります。マウスピース矯正の特性上、自己管理に自信がない方はデメリットとなるでしょう。

マウスピース矯正の治療の流れ

歯科医院で治療する様子
マウスピース矯正をはじめることになれば、どのような流れで進めていくのか気になる方も多いでしょう。おおまかな流れを把握した上で、マウスピース矯正をはじめるのかどうか検討してみましょう。

①カウンセリングを行う

まずはカウンセリングを行い、悩みや不安をヒアリングします。問診票の記入や口腔内の写真、お顔の写真を撮影して、お口の現状を確認します。矯正治療の流れやおおまかな費用・治療計画について説明を受けましょう。

②治療計画を立てる

矯正治療を前向きに検討するようであれば、精密検査を行います。矯正治療に必要な資料採取を行い、検査結果をもとに綿密な治療計画が作成されます。治療計画に納得・同意ができれば、本格的に矯正治療スタートです。

③マウスピースを作成する

精密検査で採得した歯型をもとに、オーダーメイドのマウスピースを作成します。一部のマウスピース矯正では、完了までに使用するすべてのマウスピースを一度に作成するため、大切に保管するようにしましょう。

④矯正治療を開始する

治療計画に沿って新しいマウスピースへ交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。治療開始前の歯並びによって異なりますが、治療期間はおおよそ2年です。難しい症例や、マウスピースを装着する時間が短いと治療期間が伸びることもあるでしょう。

⑤保定装置をつける

矯正治療が完了すれば、後戻りを防ぐための保定期間へ移ります。保定装置は、歯を動かすためのマウスピースと同じような形状のため、装着に違和感を覚えることはないでしょう。保定装置の装着をサボってしまうと、せっかく動かした歯が乱れてしまいます。最後まで気を抜かないように過ごしましょう。

マウスピース矯正にかかる費用相場

マウスピース矯正にかかる費用相場は、おおよそ30~90万円です。症例や歯科医院の方針によって費用に差が出ることもあります。

また、費用の支払い方法は歯科医院によって異なります。費用の内訳によって総額が変わることもあるので、治療を開始する前によく確認しておきましょう。

まとめ

マウスピース矯正のメリット・デメリットや、費用相場について解説しました。マウスピース矯正は目立ちにくい・取り外しができるなどのメリットがある反面、徹底した自己管理が求められます。自分のライフスタイルや歯並びに合ったものかどうか、歯科医師とよく相談しながら決めるようにしましょう。

表参道AK歯科・矯正歯科では歯並びや噛み合わせだけでなく、口元・筋肉・顔貌のバランスを総合的に診査をし、一人一人に合う治療を提案しています。治療内容や治療期間、費用、痛みなどさまざまな不安を感じている患者さまへの配慮を徹底し、安心して通院いただける医院を目指しております。単なる治療ではない「美」を追求したい方は、表参道AK歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

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